003 ジャルジャルのネタのタネ『6時から塾気にする奴』について
これは秀作である。前回の飛びながらのインタビューがなんだったのかというくらいにはいい出来である。
背景は学生同士の何気ないじゃれあいである。 6時からの塾があるという後藤。 それまでの時間、相撲をとることにした2人。
しかし、福徳はことあるごとに塾の時間を確認する。 こうなるとこのコントは福徳が変な奴という世界であると視聴者は感じる。
何回も繰り返した後に最後のオチである。
福徳のせいで家が燃えたらしい。
一気にシリアスな展開に持って来る。
これは良いオチである。
こういうネタのタネがタネとなってか、キングオブコント2019決勝でジャルジャルは茶の間が凍るほど ホラー展開を見せるネタを披露した。
後は伏線をもっと張り巡らせるとクオリティが上がると考えられる。
例えば、ラーメンズの「採集」というネタ。
あれは素晴らしく何重にも張り巡らした伏線の後の怒涛の回収とホラー展開がある。 「採集」の場合、コントの尺が約26分あるために舞台でしかできないから地上波向けではないだろう。
地上波のコント大会で賞を取るならば短尺での伏線と綺麗なオチ、これが作れるようになれば技量が凄まじく上がるだろう。 もちろん、言うは易し、である。期待を込めて考えてみた次第である。